-- 富松城跡講座 --
 
 尼崎市の北部にある中世の富松城跡(とまつじょうあと)
 

 富松城跡は、「細川両家記」などの文献史料と内容が符合し、西摂(摂津国西部)の中世史を語る上にも、また、平野部の中世城館跡の土塁や堀の特徴をよく残した貴重な文化遺産であることが、多くの研究者・専門家から指摘されてきました。

 その富松城跡が、個人所有であったため相続問題が発生し、平成13年12月に所有権が国(財務省)に移り、このままいけば「競売」される恐れが出てきました。

 平成14年1月、尼崎の宝・富松城跡を次世代の子どもたちに残そうと、富松城跡を活かすまちづくり委員会(代表 善見壽男)を発足させ、色々な角度から「富松城跡がどれほど貴重か」を訴えて、今年で4年目になります。

 これまでの取り組みに一定の成果が表れてきました。活動を支持してくれる人々が着実に増えています。今年4月1日からは、市バス「富松北口」停が、より場所を的確に示す「富松城跡」停に変わりました。そして、富松城跡の保存・活用の用に供されることを目的に富松城跡が、国(財務省)から尼崎市(所管:尼崎市教育委員会)に3年間管理委託されることになりました。

 しかし、富松城跡が「競売」の危機におかれている状況には変わりありません。
 そこで、より多くの人びとに富松城跡の文化財価値を見直していただき、次世代に引き継ぐ必要性について学習する「富松城跡講座」を企画しました。

 多くの方の参加をお待ちしております。

日 時
 
   平成17910()1029()  全5回。午後1時30分から。
  ※詳しい日程・内容等は、下記をご覧ください。

    富松神社 参集殿(尼崎市富松町2丁目23-1 電話0664215830

      ※市バス「尼崎北小学校」下車西約150m、
       市バス「富松城跡」下車東約300m

    40名(事前申込みが必要。先着順)

申込受付   8月28日(日)より直接か電話・ファックスによる受付。

参加費   ,000円(全5回分で 資料代も含む)
   ※参加費は9月10日の初回にお支払いください。

主 催   富松城跡を活かすまちづくり委員会
      代 表 善見壽男(よしみひさお)
          尼崎市富松町2丁目23-1 富松神社内

       電話 06−6421−5830  
       ファックス 06−6421−5879

共 催   富松21

後 援   尼崎市尼崎市教育委員会





富松城跡講座の内容

―― 中世の富松の素顔に迫る――

と  き テーマ ・ 講 師 学 習 の ね ら い
910()
午後130
200
340

オリエンテーション

 テーマ 昔も今も「相続」でゆれる富松城


  講 師  富松城跡を活かすまちづくり委員会
       代 表 
善 見 壽 男 氏

 将軍を補佐する細川家の跡継ぎ問題に巻き込まれた富松城。今は相続税により国に物納され競売される状況にある富松城跡。貴重な文化遺産を、次世代に引き継ぐ必要性について語る。

 テーマ 富松城築城以前の富松地域

    尼崎市教育委員会  
          学芸員  岡 田  務 氏
                  <移動10分>
 現地探訪 ― 旧東富松村を歩き、富松城の大き
       さを実感する ―
(30分間)

地理的に見てなぜ富松に城が築かれたのか、歴史的に見て特に築城以前の鎌倉・南北朝時代の富松について考える。富松城の研究史を比較検討し、築城の時期・規模等を考える。

9月17日(土)
午後1時30分

 テーマ 発掘調査からみた富松城跡

    尼崎市教育委員会
           学芸員  岡 田  務 氏

富松城跡及び東富松遺跡B(富松町3丁目)の発掘調査から、どの遺構が富松城跡にふさわしいのかを考える。また、富松城はいつ、だれが築城したのか、位置・規模等について学ぶ。 

10月 1日(土)
午後1時30分

 テーマ 戦乱の富松城から京を望む
       ― 戦国期の細川氏の分裂抗争 ―
 
     豊中市教育委員会
       古 野  
 

細川氏の分裂抗争にともなう中央政局の混乱に巻き込まれた富松城。この状況を招いた細川氏について、その権力的展開と活動、及び富松城との関係について学ぶ。

10月22日(土)
午後1時30分

テーマ 戦国時代の人々のくらし

     兵庫県立歴史博物館主任
      学芸員 前 田 徹 氏  

和泉国日根荘(泉佐野市)や播磨国鵤荘(揖保郡太子町龍野市)の史料を中心に、荘園制・守護支配・村落組織など、戦国時代の人々のくらしを取り巻いていた社会的なしくみについて学ぶ。

10月29日(土)
午後1時30分

 テーマ  メジャーになった富松城跡―その魅力
       ― 文化財価値を見直す ― 

     小野市立好古館
      
    大 村 敬 通 氏

 私たちの遠い祖先から引き継がれて来た証である富松城跡を、地域を学ぶ素材の中で、地域の活性化にどの様に生かして行くべきかを学ぶ。